ぼくは30歳で人生を振り返ったとき、あることに気が付きました。
それは、人生の正規ルートを歩いていたときは、一つも結果を出せていなかったなということです。
大学受験
たとえば、大学受験のときの話です。
自称進学校に通っていたぼくは、0限(8時から開始の授業)から8限の授業を経て19時までの放課後学習という、詰め込み授業を受けさせられていました(それで毎年の東大合格者は5,6人という程度の学校でした)。
ドラマの再放送(王様のレストラン)が見たかったぼくは、お腹が痛いと言って早めに帰宅したり、登校中に「今日は体調不良で休みます」と学校へ連絡を入れて近くの図書館へ行って好きな本(伊坂幸太郎や重松清)を読んだりしていました。
そんなことをしていたので、成績は学年300人中30番目(下から)で赤点も定期的に取っていました。
そんな状態で大学受験を受けた結果、唯一受かったのが北海道の釧路公立大学という大学でした。
なぜ関西からそんな大学を受けたかというと、担任から比較的入りやすい公立大学として勧められたからです。
学費も安いので少し悩みましたが、釧路は冬にマイナス20℃になると聞いて恐ろしくなって断念。親に頭を下げて浪人させてもらうことになりました。
すると予備校は高校とは違い、授業に出てもいいし出なくてもいい。クラスも特になく好きな人とだけ絡めばいい。分からないところは好きなときに講師に質問すればいい。
そんな環境がぼくにはとても居心地がよく、1年で成績がグングン伸びて偏差値が15くらい上がりました。
これを受けて、
「あれだけ詰め込んで勉強させられていたのは一体何だったんだ?」
「あの勉強方法は自分には全然合っていなかったな」
と感じました。
サラリーマン
次は、サラリーマンのときの話です。
その後ぼくは、割とホワイトな部類の中小企業に就職します。
安定志向のぼくは独立志向も転職志向も一切なく、ここでのんびり生涯を終えようと考えていました。銀行の暗証番号も会社に忠誠を誓って会社の設立年にしたくらいです。
入社当初は「出世するぞ」という思いも少なからずありましたが、すぐに「できるだけ残業せず定時で帰る」「お正月と夏休みは有給とくっつけて積極的に9連休にする」社員になっていました。
理由は、会社には自分より優秀な人がたくさんいると分かったこと、自分には管理職の適性はなさそうだと分かったことでした。
そんな状態なので、会社で上司から褒められたことは数えるほどしかありません。
その後、いろんな要素やストレスが重なり合った結果、その会社を5年で辞める決意をします。
そして、友人から紹介された事業をフリーで始めた結果、こちらもグングン結果が出て、仕事量に対して得られているリターンが大きすぎて申し訳なくなるほどでした。
これを受けて、
「あの窮屈な人間関係の中で頑張って仕事していたのは一体何だったんだ?」
「あの働き方は自分には全然合っていなかったな」
と感じました。
“非”正規ルートへようこそ
人生を振り返ったとき、正規ルートを踏み外し当時は「あ、やばい…」と思ったけれど踏み外したときの方が総じて結果を出せていたなと気が付きました。
人と同じ道を歩いた方が幸せになれる人もいるし、人とは違う道を歩いた方が幸せになれる人もいる。
非正規ルートを歩くのは、誰にも言い訳ができないのでそれなりの覚悟と責任だけは必要ですが、意外とぬるかったり抜け道が用意されていたりもします。
正規ルートにしんどさを感じている人の中には、ぼくのように踏み外した方が幸せに生きられるタイプの人もいるかもしれないという話でした。
秋葉原リフレ店「JKJKJK」の店長。JKリフレ店の経営ブログを毎日更新してます。趣味はAmazonプライムでアニメを見ることとお蕎麦を食べること。昭和通り口の富士そばか箱根そばに大体います。お店⇒Twitter:店長⇒Twitter